こんにちは、チェルシーです。

 

統合失調症には「急性期」「回復期」「安定期」という経過を経て治る病気とされています。(前兆期、急性期、休息期、回復期、安定期など4~5段階に分ける考え方もあるようです。)

 

そこで今回は「急性期」「回復期」「安定期」の主な症状と家族との接し方、本人の過ごし方、治療法について解説したいと思います。

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統合失調症の症状と経過

統合失調症とは、主に幻覚や妄想が症状として現れ、自分ではそれを幻覚や妄想と認識できなくなったり、気分や意欲が低下したり、集中力や記憶力が損なわれたりする精神疾患です。

 

経過に応じて「急性期」「回復期」「安定期」と分けることができて、それぞれの症状や対処法に違いがあります。

 

急性期(前兆期及び急性期)

統合失調症の急性期とは、まず言いしれない不安感に襲われます。

 

「自分は周囲にバカにされているのではないだろうか」「誰かにつけられている」など、実際に起こっていない事象に対する不安が膨らみ、実際にはそんなことはなくとも、それに対する幻覚や幻聴が起こります。

 

それに伴い不眠、動悸、頭痛、疲れなどの症状が現れ、更に不安が膨れ上がり、悪循環が起こりやすい時期です。

 

回復期(休息期及び回復期)

統合失調症の急性期の症状が落ち着くと、回復期に入ります。

 

急性期と同様に幻覚や幻聴は引き続きおこるものの、恐怖や不安といった感情は小さくなり、比較的落ち着いた状態になります。

 

しかし回復期は気力や意欲がでず、また感情が鈍くなり、表情などが硬くなる傾向があります。

 

安定期

統合失調症の回復期が数か月続いた状態を安定期と言います。

 

症状が完全に治ったわけではなく、まださまざまな症状が残っていますが、幻覚や幻聴が小さくなるなど、社会復帰への準備ができる段階を指します。

 

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統合失調症の過ごし方

次に統合失調症の「急性期」「回復期」「安定期」の過ごし方、特に治療法と家族の接し方を中心に説明していきます。

 

急性期(前兆期及び急性期)

急性期の治療法

統合失調症の急性期の治療法は、必ず入院が必要というわけではなく、どちらかといえば基本的には外来での治療になります。

 

また具体的な治療法も、抗精神病薬による薬物治療が中心で、その他、電気痙攣療法(頭に電気を流して治療する方法)や精神療法(心身に働きかけて治療する方法)が行われます。これは症状の重さや患者の状態によって医師が判断することが一般的です。

 

薬にも種類があり、副作用の多岐に渡るのでしっかりと説明を聞いたうえで、お医者さんと協力しながら一緒に治療にあたることが大切です。

 

また急性期は、統合失調症の治療が適切に行われれば、数か月で回復期に移行していくと言われています。

 

急性期の家族の接し方

統合失調症の急性期は、幻覚や幻聴を認識できず、また不安や恐怖感情が非常に大きいことが特徴で、そのため心を閉ざし、家族や医師、看護師などに非常に不信感を抱き、意思疎通が取りにくい状態になることが多いです。

 

また着脱、入浴、食事などができなくなったり、手伝おうとしても強く拒否されるなど家族としては困惑することが多くなると思います。

 

ここで大事なのが統合失調症というのはそういう病気だという認識です。

 

最初は誰もが家族の変化に非常に戸惑いってしまいますが、無視をしたり、放置したり、威圧的にはなるべくならず、何度でも説明して、可能な範囲での援助を行うことが理想的です。

 

もちろん援助のために自分の精神に過度な負担を与えるのも問題があるので、介護に協力してもらえる人(医師や看護師や他の家族)と連携をとりながら、見守り、関心を持ち続けるようにしましょう。

 

言葉では簡単ですが非常に辛いこともあります、決して無理せずに可能な範囲でいいので、自分自身を責めずに専門家ともしっかりコミュニケーションをとりながら進めていくのがおすすめです。

 

また暴力や自殺、事故などが発生する恐れもあるので、なるべく危険なものはしまうようにするなど、安全な環境作りも非常に重要です。

 

回復期(休息期及び回復期)

回復期の治療法

統合失調症の急性期の主な治療の目的を幻覚、幻聴を抑えることとすれば、回復期の治療は、社会復帰への基礎作りと言えます。

 

そのため抗精神病薬の使用は継続しつつ、集団精神療法やレクリエーション療法など、社会復帰への基礎作りや意欲の回復などを図ります。

 

また、統合失調症の回復期は、6ヶ月以上続く長期の治療になることが一般的です。

 

回復期の家族の過ごし方

統合失調症の回復期は、急性期に比べると激しい症状は落ち着くので、そういう意味では安心します。

 

また急性期からのギャップにより、統合失調症の回復期に入ると「もう統合失調症が完全に治った」と勘違いすることも多くあります。

 

しかし回復期でも患者は、幻覚や幻聴は引き続き起こる上に、社会復帰などの不安や焦りで非常に苦しい状態が続くので、回復期も引き続き家族の支えは非常に重要になります。

 

統合失調症の治療は、家族や周りの人の協力のもと辛抱強く、長い目を見て患者と向き合う必要があるため、患者の言うことを否定も肯定もせず、何をしてはいけないか、何を言ってはいけないかをしっかりと把握した上で、医師や看護師としっかりと連携をとりながら、温かく見守り、関心を向けるということが非常に大事になってきます。

 

また患者の治療ももちろん大切ですが、自分自身のケアもしっかり大事にするということを決して忘れないようにして下さい。

 

統合失調症は、非常に戸惑いを生む病気なだけに、家族が心のゆとりをどれだけとれるかも非常に重要です。

 

決して自分も含めて無理はしないように、焦らずひとつずつ回復へと向かうようにすることがとてもとても大切です。

 

安定期

安定期の治療法

統合失調症の安定期は、回復期の治療に加えて経過を観察しつつ、生活技能の訓練が始まります。

 

日帰りのお出かけ、宿泊プログラムなどさまざまで、更にすすむと就職のためのリハビリなども始まります。

 

またこの時期になると、医療機関の治療だけでなく、自治体や地域支援センターなど社会復帰の援助を受けることもできますので、積極的に利用することもおすすめです。

 

安定期の家族の過ごし方

統合失調症の安定期の家族の過ごし方は、回復期とさほど変わりありません。

 

1点だけ気を付けたいことは、患者本人や家族の判断で薬の量を減らしたり、通院をやめてしまうことはしないようにするということだけです。

 

もう完全に治ったように見えても、統合失調症は再発したり悪化したりすることがままある疾患のため、必ず最後まで医療機関とのコミュニケーションはとるようにしましょう。

 

 

まとめ

統合失調症の急性期・回復期・安定期の症状と家族の過ごし方はいかがだったでしょうか。

 

統合失調症の急性期、回復期、安定期、それぞれ症状の違いや治療法の段階の違いはありますが、やはり患者の環境が治療を大きく作用すると私は考えています。

 

統合失調症の特徴上、家族が非常に戸惑い、また精神的に負担になるケースが多くあるようですが、その多くはきちんと統合失調症について理解を深めれば、解消されることも多いように感じます。

 

文章にすれば非常に簡単なことですが、実際に統合失調症の患者と向き合うことは非常に大変なことです。

 

しかし今の日本には、統合失調症を治療するための環境や知識などはたくさん存在しますし、早期治療や薬の開発も進んでいるため、適切な処理を行えば統合失調症は治る病気です。

 

決してひとりで抱え込まず、専門家とも相談しながら一歩ずつ治療に進んでいくことを強くおすすめします。

 

この文章が誰かの役に立てれば本当に嬉しいです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。