こんにちは、チェルシーです。

 

私が統合失調症という病気について深く知ったのは、佐藤秀峰さん著の「ブラックジャックによろしく」という漫画を読んだことがきっかけでした。(この漫画は著作権フリーのためインターネットで無料で全巻読むことができます。)

 

そして漫画を読み終えて統合失調症という病気について調べてみたところ「統合失調症の原因は母親にある」といった意見もあるようです。

 

実際のところはどうなんでしょうか、今日は統合失調症と母親の因果関係について私なりの意見を述べたいと思います。

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前提として知ってもらいたい情報

統合失調症になる確率

まず厚生労働省によると、世界的にみて、一生のうちに統合失調症にかかる人は0.7%、ある一時点で統合失調症にかかっる人は0.46%であるという調査結果だそうです。(日本による正確な調査はないようです。)

 

統合失調症になりやすい年齢

10歳代後半から30歳代に多く、特に中学生以下と40歳以降になる発症確率が低くなります。

 

統合失調症になる原因

はっきりとした原因は不明です。ただし進学、就職、独立、結婚などの人生の転機が、発症のきっかけとなることは多いようです。

 

ただしこうした人生の転機は誰にでも起こりうる出来事かつ同じような経験をする大部分の人は発症に至らないので、きっかけではあっても原因ではないと言われています。

 

また神経伝達物質の異常や脳の構造の違いなども影響すると言われていますが、あくまでそういう傾向があるというだけで「絶対にこうなっているから統合失調症になる」といったはっきりした原因はわかっていません。

 

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統合失調症の原因は母親?

先に私がたどり着いた結論を述べると、「母親が原因で統合失調症になる可能性は確かにある」と考えられます。

 

これは「統合失調症の原因は母親にある」という断定ではなく、「統合失調症は母親からの影響もあるんだな」といった感じです。

 

「なんだか腑に落ちない表現だな」と感じられたかもしれませんが、最後まで読んでいただければご納得していただけると思います。

 

では詳しく遺伝、ストレス、病気に分けて統合失調症の原因と母親の関係性について解説していきましょう。(繰り返しになりますが統合失調症は、はっきりとした原因は不明のため影響があると考えられているとうい点を念頭に読んでもらうようお願いします。)

 

 

統合失調症と遺伝

統合失調症の母親の子供が統合失調症になる確率

まず母親か父親どちらかが統合失調症の場合、統合失調症の子供が産まれる確率は10%程度(両親ともに統合失調症の場合は40%程度)と言われています。

 

これは先ほどの厚生労働省の情報を基に考えると通常の10倍近い確率です。

 

統合失調症は遺伝する?

先ほどの例をみると父親や母親から統合失調症が遺伝するように思えるかもしれません。

 

しかし一卵性双生児(そっくりに生まれる双子)は遺伝的に同じ素因を持っているはずですが、片方が統合失調症になった場合でも、もう片方が統合失調症になる確率は約50%ほどという報告があります。

 

50%という数字だけみればかなりの確率のように感じますが、一卵性双生児でも50%という確率を考えると、遺伝の影響はあるものの、必ず遺伝するというものではないと言えます。

 

厚生労働省によるとさまざまな研究結果を総合すると、統合失調症の3分の2が遺伝的な素因によるものと考えられているようです。

 

遺伝と母親の影響

統合失調症の原因に影響を与えるという意味では、遺伝と統合失調症は関係があると言えます。

 

しかしこれは母親に限らず父親もそうでしょう。なので母親が統合失調症の広い意味での原因になるが、それは父親も一緒。

 

なので母親ではなく、親が統合失調症の場合、子供が統合失調症になる可能性が高まるというのが正しいでしょう。

 

 

統合失調症とストレス

ストレスで統合失調症になる?

統合失調症になる原因のひとつと考えられているものにストレスがあります。

 

人生の転機や10代後半から40歳くらいまでに統合失調症になる人が多いのももしかしたらこのストレスが原因かもしれませんね。

 

しかし生きていく上で、大きさの違いはあれどストレスを全く感じないで生きている人はいないでしょう。

 

そういう意味で考えるとストレスに弱い人が強いストレスを感じることが統合失調症の原因になるという認識くらいでいるのがいいのかもしれませんね。

 

ストレスと母親の影響

もちろん母親がストレスの原因になることもある話だと思います。

 

しかし母親に限らず、父親、兄弟、友人、睡眠、天候、運動など、ストレスの原因は他にもたくさんあります。

 

なので言うまでもないですが、母親が原因で統合失調症になるというよりも、ストレスが原因で統合失調症になる人もいる、が正しい認識だと私は思います。

 

 

統合失調症と妊娠中の母親の病気

インフルエンザ

ある研究によると、インフルエンザが流行した年は、流行していない年に比べると統合失調症の子供が生まれる確率が下がったという報告や、妊娠中にインフルエンザにかかった母親とかからなかった母親とを比べると、産まれてくる子供の統合失調症になる確率が3倍ほど上がるという調査結果もあるようです。

 

このことから考えると妊娠中の母親がインフルエンザになると統合失調症になる可能性が高まると言えるでしょう。

 

風疹

 

風疹(ふうしん)とは、発熱などの風邪のような症状と身体に発疹(あかい小さなぶつぶつ)ができるウイルス性の病気で本来であればそれほど恐ろしい病気ではないです。

 

しかし妊娠中に母親が風疹に感染すると、子供にさまざまな影響があるとされており、妊娠中に特に気を付けたい病気と言われています。

 

さまざまな研究の報告がありますが、妊娠中に母親が風疹になると、その子供が統合失調症になる確率は5~20倍になるという話もあるそうです。

 

病気と母親影響

妊娠中の病気や健康管理という面だけを切り取れば、母親に原因があると言えなくもないですが、これは母親だけの力ではどうしようもないのも事実です。

 

例えば母親があらかじめ風疹やインフルエンザの予防接種を受ける、人の多そうなところは避ける、手洗いうがいを徹底するなどは大事ですが、家庭から感染しないように家族も予防接種や手洗いうがいなどの協力はすべきでしょう。

 

そういう意味では家族を含めた健康管理が原因で統合失調症になることはある、が正しい気がします。

 

 

まとめ

統合失調症の原因と母親の関係についていかがだったでしょうか。

 

ここまで読んでいただければ、最初の私の結論「母親が原因で統合失調症になる可能性はある」という濁した表現の意味がわかってもらえたんじゃないでしょうか。

 

つまりもちろん関係ないわけじゃないけど、母親だけが原因じゃないよってことです。

 

もっと突っ込んで話をすると、「母親の私が原因で子供が統合失調症になったんだ…」と責任を感じているお母さんや、「母親の責任で統合失調症になってしまうんだ」という認識を持ってしまっている関係者の人がもしいれば「あなただけに原因や責任があるなら、それ、違いますよ」ということがお伝えしたいということです。

 

もしかしたら健康管理や過度のストレスをなんらかの理由で与えてしまったなど反省すべき点があったかもしれません、しかしながらそれを理由に母親である人に統合失調症のすべての原因や責任を押し付けるのは私は違うと感じました。

 

とあるきっかけでこの記事を書きましたが、自分や他人を責めている人もし他にいるならば、違う視点に立てるきっかけになればと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。